“このさき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
此先60.0%
将来10.0%
將來10.0%
未来10.0%
此以後10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おめえの方から、俺の枕元まくらもとへやって来て、勝手に喋舌しゃべりちらしたんだから、此先このさきとも、何う事が成り行こうと、俺の罪じゃねえぜ。それだけは断っておくよ
魚紋 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「こう醜い不具者かたわものにされましては、将来このさき生きて行く気もいたしませぬ」
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しかし將來このさきこれをさいはひであつたとときいへども、たしかに不幸ふかうであるとかんずるにちがいない。ぼくらないでい、かんじたくないものだ。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
てめえ未来このさきに持っている果報の邪魔じゃまはおれはしねえ、つらいと汝てめえがおもうなら辛いつきあいはさせたくねえから。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それも君一人ならだね。彼麽あんな年老としとツた伯母さんを、………………………今迄だツて一日も安心さした事ツて無いんだが、君にやたつた一人の御母おつかさんぢやないか、此以後このさき一体どうする積りなんだい。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)