“御母”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おっか31.6%
おつか13.2%
ミオヤ13.2%
おかあ10.5%
おんはゝ7.9%
みおや5.3%
ミオモ5.3%
おか2.6%
おんはは2.6%
みおも2.6%
みはは2.6%
みはゝ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あいつも一所なんだろう。本当を御いい。いえば御母おっかさんが好いものを上げるから御いい。あの女も行ったんだろう。そうだろう」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「さう自任してゐちや困る。実は君の御母おつかさんが、うちの婆さんに頼んで、君を僕のうちへ置いて呉れまいかといふ相談があるんですよ」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
母が、子の姿を易へてやる例は、古事記の春山霞壮夫の御母ミオヤがさうである。常陸風土記の、晡時臥山の話の御子神に瓮を投げて、上天の資格を失はした母も、其にあたる。
「えゝ、今日けふ西洋せいやう叔母をばさんごつこよ。東作とうさくさんは御父おとうさまだからパパで、雪子ゆきこさんは御母おかあさまだからママつてふのよ。くつて」と説明せつめいした。其時そのときまたべつこゑ
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
徳太郎とくたらう信房のぶふさしようのち吉宗よしむねあらたむ御母おんはゝ九條前關白太政大臣くでうさきのくわんぱくだじやうだいじん第四の姫君ひめぎみたかかたにて御本腹ごほんぷくなり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その頃になって、天真宗豊祖父尊様あめまむねとよおおじのみことさまがおかくれになり、御母みおや 日本根子天津御代豊国成姫やまとねこあまつみよとよくになすひめ大尊様おおみことさまがお立ち遊ばした。その四年目思いもかけず、奈良の都に宮遷しがあった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
詔命ミコトモタしむるは、「いかにして、日足ヒタしまつらむ。」答へ白さく、「御母ミオモを取り、 ...
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「まだ食いなさらんか、早く御母おかあさんに煮て御貰い。唐津からつの山の芋は東京のとは違ってうまかあ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
女らしさの限りをつくしてレースや花にとりまかれた御母おんははマリア、赤や紫の光線に射られ、小さい暗い宝石の結晶のように柱列コロネイド、迫持の燃え立つ御堂の陰翳を愛する。
長崎の一瞥 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
また命詔したまはく「いかにして日足ひたしまつらむ」とのりたまへば、答へて白さく、「御母みおもを取り、大湯坐おほゆゑ若湯坐わかゆゑを定めて、日足しまつるべし」
サンタマリヤ、イエスの御母みはは。』
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)