“柱列”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
コラム50.0%
ちゆうれつ16.7%
コロネイド16.7%
コーラム16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太い柱列コラムのガラス戸はしずかに六月はじめの日光をてりかえし、白い巨大な建物全体が青空から浮き出ている。
スモーリヌイに翻る赤旗 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
われは馭者と脊中せなかあはせに乘りたれば、古祠の柱列ちゆうれつのやうやく遠ざかりゆくを見やりつゝ、耳には猶少女の叫びし聲を聞きて、限なき心の苦しさを忍び居たり。
女らしさの限りをつくしてレースや花にとりまかれた御母おんははマリア、赤や紫の光線に射られ、小さい暗い宝石の結晶のように柱列コロネイド、迫持の燃え立つ御堂の陰翳を愛する。
長崎の一瞥 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
其等の漠然とした遠景の裡から仄白く光って延びる道路に連れて目を動かすと、村で一番大きな旅舎ホテルの伊太利風のパゴラの赤い円屋根と、白い柱列コーラムとが瞳に写りますでしょう。
C先生への手紙 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)