柱列コラム)” の例文
太い柱列コラムのガラス戸はしずかに六月はじめの日光をてりかえし、白い巨大な建物全体が青空から浮き出ている。
スモーリヌイに翻る赤旗 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
古代ギリシャ建築の明美な柱列コラムを見た時、心を打れ、何はともあれ、アカンサスの葉で飾られた精緻な柱頭キャピタルと、単純で力強い柱台ベイシスとに注意を向けた如く、学徒が、狂暴な程
われを省みる (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
第一軒の入口に白い柱列コラムでもあればそれは三坪ほどの前栽に向って全建物が終るまでつらなっているであろう。そして小砂利か煉瓦でたたんだこみちが往来をくぎる垣根までつけられている。
ロンドン一九二九年 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)