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松籟
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しようらい
ふりがな文庫
“
松籟
(
しようらい
)” の例文
山嶺
(
さんれい
)
の
雪
(
ゆき
)
なほ
深
(
ふか
)
けれども、
其
(
そ
)
の
白妙
(
しろたへ
)
に
紅
(
くれなゐ
)
の
日
(
ひ
)
や、
美
(
うつく
)
しきかな
玉
(
たま
)
の
春
(
はる
)
。
松籟
(
しようらい
)
時
(
とき
)
として
波
(
なみ
)
に
吟
(
ぎん
)
ずるのみ、
撞
(
つ
)
いて
驚
(
おどろ
)
かす
鐘
(
かね
)
もなし。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
林の奥に琴の音がするので
松籟
(
しようらい
)
の中をすゝんで行くと、楼門の上で女が琴をひいてゐた。
続戦争と一人の女
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
二人は松原の砂をふみ、
松籟
(
しようらい
)
の澱みの中を歩いてゐた。突然野々宮が歌ひだした。
吹雪物語:――夢と知性――
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
卓一が子供のころ、砂丘から街へ降る斜面には、すでに深い松林が流れてゐて頭上を
松籟
(
しようらい
)
が渡つてゐたが、防砂林をまもることは新潟をまもることだと、小学校で常々教えられたものだつた。
吹雪物語:――夢と知性――
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
“松籟”の意味
《名詞》
松の間を吹く風。また、それによる音。
(出典:Wiktionary)
松
常用漢字
小4
部首:⽊
8画
籟
漢検1級
部首:⽵
22画
“松籟”で始まる語句
松籟艸
松籟般若
松籟颯々