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『続戦争と一人の女』
ふりがな文庫
『
続戦争と一人の女
(
ぞくせんそうとひとりのおんな
)
』
カマキリ親爺は私のことを奥さんと呼んだり姐さんと呼んだりした。デブ親爺は奥さんと呼んだ。だからデブが好きであつた。カマキリが姐さんと私をよぶとき私は気がつかないふうに平気な顔をしてゐたが、今にひどい目にあはしてやると覚悟をきめてゐたのである …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「サロン 第一巻第三号」1946(昭和21)年11月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約26分(500文字/分)
朗読目安時間
約44分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
戦
(
いく
)
噛
(
かじ
)
松籟
(
しようらい
)
劫火
(
ごうか
)
匆々
(
そうそう
)
女衒
(
ぜげん
)
封度
(
ポンド
)
帙
(
ちつ
)
掩
(
おお
)
旱魃
(
かんばつ
)
硝子
(
ガラス
)
米
(
メートル
)
糎
(
センチ
)
苛々
(
いらいら
)
落籍
(
ひか
)