トップ
>
『月令十二態』
ふりがな文庫
『
月令十二態
(
げつれいじゅうにたい
)
』
一月 山嶺の雪なほ深けれども、其の白妙に紅の日や、美しきかな玉の春。松籟時として波に吟ずるのみ、撞いて驚かす鐘もなし。萬歳の鼓遙かに、鞠唄は近く梅ヶ香と相聞こえ、突羽根の袂は松に友染を飜す。をかし、此のあたりに住ふなる橙の長者、吉例よろ昆布 …
著者
泉鏡花
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
寂
(
しづか
)
明
(
あけ
)
入
(
し
)
纒
(
まとひ
)
小
(
ちひさ
)
上
(
うへ
)
逸
(
いつ
)
化粧
(
けはひ
)
密
(
そ
)
粧
(
よそほひ
)
幽
(
いう
)
出
(
いだ
)
刺繍
(
ぬひとり
)
可哀
(
あはれ
)
牡鹿
(
さをしか
)
恐
(
おそろ
)
徒
(
いたづら
)
薄
(
すゝき
)
小
(
ちひ
)
薫
(
かを
)
相
(
あひ
)
暖
(
あたゝか
)
仰
(
あふ
)
盛
(
さかり
)
來
(
きた
)
候
(
さふらふ
)
紅
(
くれなゐ
)
音信
(
おとづれ
)
女
(
をんな
)
冷
(
つめた
)
留
(
や
)
闌
(
たけなは
)
南瓜
(
たうなす
)
經
(
きやう
)
却
(
かへつ
)
或
(
あるひ
)
貴女
(
きぢよ
)
可懷
(
なつかしき
)
雛
(
びな
)
恍惚
(
くわうこつ
)
爪紅
(
つまくれなゐ
)
少年
(
せうねん
)
尾
(
を
)
鼓
(
つゞみ
)
架
(
かゝ
)
濃
(
こまや
)
連
(
つらな
)
澄明
(
ちようめい
)
瞬
(
またゝ
)
乳房
(
ちゝ
)
二月
(
にぐわつ
)
潛
(
ひそ
)
今日
(
けふ
)
踊
(
をど
)
響
(
ひゞ
)
氷
(
こほ
)
鎧
(
よろひ
)
其
(
それ
)
斜
(
なゝめ
)
裝
(
よそほひ
)
炬燵
(
ごたつ
)
膚
(
はだへ
)
出
(
い
)
描
(
ゑが
)
掛
(
かゝ
)
赫耀
(
かくえう
)
露臺
(
ろだい
)
削
(
けづ
)
夜半
(
よは
)
午
(
ご
)
夕越
(
ゆふご
)
淡
(
あは
)
覺
(
さ
)
憧憬
(
あこが
)
誰
(
た
)
壓
(
あつ
)
忙
(
せは
)
微笑
(
ほゝゑ
)
清水
(
しみづ
)
圍
(
ゐ
)
地
(
つち
)
見
(
まみ
)
群
(
む
)
遠
(
とほ
)
通
(
かよ
)
峻峰
(
しゆんぽう
)
輕
(
かろ
)
市
(
まち
)
師走
(
しはす
)
躑躅
(
つゝじ
)
躍
(
をど
)
幽
(
かすか
)
湛
(
たゝ
)
庭
(
には
)
廻廊
(
くわいらう
)
往
(
ゆ
)
往來
(
ゆきき
)
貔貅
(
ひきう
)
後苑
(
こうゑん
)
更紗
(
サラサ
)