“しあわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仕合37.0%
35.9%
為合14.1%
12.0%
1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その男は仕合しあわせにも大した怪我けがもせず、瀑布ばくふを下ることが出来たけれど、その一刹那せつなに、頭髪がすっかり白くなってしまったよしである。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「御同様に、ざまはない。だが女嫌いの御辺が持つより、やはり花は風流なあるじの室がいいかもしれぬ。花もしあわせにちがいない」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なんだが菜穂子さんはあんまり為合しあわせそうにも見えなかったな」と明は考え続けながら、有楽町駅の方へ足を向け出した。
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
君の甥御さんのことだが、もしこのきわめてむずかしい問題にぶつかれる元気がわしにあるなら、もちろんわしもたいへんしあわせだと思っている。
審判 (新字新仮名) / フランツ・カフカ(著)
この後は、ふるさとの河内一領を保ちえたら、それを以て、しあわせとし、めったに無益な兵馬をうごかすでないぞ。ただ自分を作れ、自分を養え。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)