“しあはせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幸福55.6%
仕合27.0%
僥倖4.8%
4.8%
幸運3.2%
1.6%
為合1.6%
爲合1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
祇園の空を飛んだ若い飛行将校よ、あの折シヨペンハウエルが万亭まんていの二階で流連ゐつゞけをしてゐなかつたのは君に取つて勿怪もつけ幸福しあはせであつた。
仕合しあはせなことにさきに一等看護婦になつてゐた智恵子の姪のはる子さんといふ心やさしい娘さんに最後まで看護してもらふ事が出来た。
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)
理髮店とこやの店は、其頃兎や角一人前になつたノロ勘が讓られたので、唯一軒しか無い僥倖しあはせには、其間が抜けた無駄口に華客おきやくを減らす事もなく、かの凸凹の大きな姿見が、今猶人の顏を長く見せたり
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「丁度いいしあはせや。また四条へ行つて何か商売を始めてやろか。」と伯父が深い考へもなしに、只思附だけの様に言つた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
支那の哲学者が言つたやうに(A医学士は哲学者とか袋鼠カンガルウとか自分の知らない物は悉皆みんな支那にんでゐると思つてゐるのだ)人間一生の「幸運しあはせ」は掌面の恰好と大きさとに現れてゐるといふ前置まへおき
誰も力になつてくれるもののない抵抗しやうのない淋しさで、暗がりに眼を開いたまゝ、ゆき子はじつと激しい雨の音に耳をかたむけてゐた。伊庭がこの家にゐなかつた事はしあはせであつた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
「さやうでございますね。晩にでも伺ひませう。何か御用に立つ事が出来まするやうなら、此上もない為合しあはせでございます。」
わがあらかじはかりし如く、さし向ひとなりては何のむづかしき事もなかりき。おん身が得しは只一つの接吻なりしが、わが得しは千萬にて總て殘るくまなき爲合しあはせなりき。