“さいはひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
67.0%
11.9%
幸福11.9%
僥倖3.7%
福祉1.8%
僥幸0.9%
大幸0.9%
福祥0.9%
0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さいはひ非常ひじやうなる同情どうじやう好意かういもつて一億圓おくゑんのクレデイツトの設定せつていをすることが出來できたことは、日本にほん財界ざいかいつて此上このうへもなき次第しだいである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
ふ告げよ、汝等こゝにてさいはひなる者よ、汝等はさらに高き處に到りてさらに多く見またはさらに多くの友を得るを望むや。 六四—六六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
先生がお忙しいのは、先生自身に取つても、お客に取つても勿怪もつけ幸福さいはひであつた。孰方どつちも損をしないで済む事なのだから。
天守てんしゆおいては、かね貴女あなた双六すごろくつてなぐさみたいが、御承知ごしようちなければ、いたしやうもかつたをりから……ちやう僥倖さいはひ、いやもとより、もとよりのぞまをところ……とある!
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
徳大なればその生ずる福祉さいはひもまた必ず大に、體大なれば(而してその各部等しく完全なれば)そのるゝ福祉ふくしもまた從つて大なり 六七—六九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あのそら紫立むらさきだつてほんのり桃色もゝいろうすえべい。——麻袋あさふくろには昼飯ひるめしにぎつたやつあまるほどめてく、ちやうど僥幸さいはひやまいも穿つて横噛よこかじりでも一日いちにち二日ふつかしのげるだ。りからかせ、さあ、ござい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
見染て來たといふは此うへもなき大幸さいはひなれば御苦勞ながら管伴ばんたうどの明日あすにも先のうちへ行き身元正しき者ならば婚儀こんぎ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
假令たとへ福祥さいはひさかづきられて捧げられたとしても、若しその中に一片の恥、一味の悔があるならば、忽ちにして青春はうつろひ花は枯れてしまふと云ふことを私は知つてゐる。
頼破臥龍夢 さいはひに臥竜の夢を破れ
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)