“さいわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
85.0%
13.0%
1.0%
1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こいつは高飛車たかびしゃに出て、一遍で夫人を追い払うのがいいと思った。さいわい、今夜の海龍倶楽部の会議迄には一時間ほどの余裕があった。
人造人間殺害事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
皆目かいもく聞き及ぶところがございませぬ。拙者は、源内殿こそご承知ではないかと存じて、お見かけ申したのをさいわいに、こうお邪魔申した訳でござるが」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれど恵みにさだめられているような気がする。それをうけとることが、すなわちさいわいであるように。行こう。(二、三歩前にあゆむ)向こうの空まで。私の魂がげられるまで。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
荒芽山あらめやま畔路はんろふたまたを成す 馬を駆て帰来かえりきたる日かたぶき易し 虫喞ちゆうしよく凄涼夜月に吟ず 蝶魂冷澹れいたん秋花を抱く 飄零ひようれい暫く寓す神仙の宅 禍乱早くさか夫婿ふせいの家 さいわひに舅姑きゆうこの晩節を存するあり 欣然を守つて生涯を
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)