“叉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
また64.1%
10.3%
こまぬ7.7%
5.1%
こまね2.6%
さすまた2.6%
しゃ2.6%
ふたまた2.6%
わく2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、少したつとその風は、またこの三つまたになった路の上へ、前のようにやさしく囁きながら、高い空からおろして来ました。
犬と笛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
蘇峰三のハイカラな文章があり、湖処子、さがのやの新体詩があり、早稲田派の記実主義があるといふやうな文壇の空気の中に
紅葉山人訪問記 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
蟲のわたりて月高く、いづれも哀れは秋の夕、しとてものがれんすべなきおのが影を踏みながら、うでこまぬきて小松殿のかどを立ち出でし瀧口時頼。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
せめて今、つつむと
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
あかすに打聞息子むすこうでこまねいて默然たりしが漸々やう/\にして首をあげ世に有難き御慈愛いつくしみを傳承りて勸たる和郎が言葉をもちひずして博識はくしきぶりたる我答へ今更いまさら思へば面目めんぼくなし花はともあれ父母のこゝろ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ほぼ食事をする位の時間が経つと、鬼は巨きなさすまたで曾を取り出して、また堂の下へ置いた。王はまた書類をしらべて怒って言った。
続黄梁 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
こいつ怪しいと眼を付ければ、寸の詰まった道中差し、こじりに円味の加わったは、ははあ小野派一刀流で、好んで用いる三しゃ作り! ふふんこいつ贋物にせものだな! ビーンと胸へ響いたものよ。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
荒芽山あらめやま畔路はんろふたまたを成す 馬を駆て帰来かえりきたる日かたぶき易し 虫喞ちゆうしよく凄涼夜月に吟ず 蝶魂冷澹れいたん秋花を抱く 飄零ひようれい暫く寓す神仙の宅 禍乱早くさか夫婿ふせいの家 さいわひに舅姑きゆうこの晩節を存するあり 欣然を守つて生涯を
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
急ぎ綱曳き帆檣はんしようを倒してわくに支へしめ
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)