“また”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マタ
語句割合
29.5%
21.7%
21.2%
10.5%
8.1%
1.7%
1.5%
1.3%
0.9%
0.6%
(他:40)3.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち人間の精神もまた、これを表面から観察すると、他の動物とはトテモ比較出来ない程、段違いの美しさを現わしている。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ブチこまれないのは当然で、彼もまた法律的には不法侵入を受けた方の被害者側であるから、彼をブチこむことはできやしない。
明日は天気になれ (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
ダウンタアオンで五セントはらい、メリイゴオランドの木馬にまたがったことも、ボオルを黒ん坊ニグロにぶつけて
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
まず大きな牡猴がいかめしく緩歩し老若の大群随い行くに、児猴は母の背にまたがり、あるいは後肢を伸ばしてうつむき臥し
ひしはこれなるべし。あゝまたあめぞやとことを、またばんどりぞやとならひあり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
りながら、りながら、同一おなじ子持こもちでこれがまた野郎やらうひざにぞいたりける。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
もっとも私は親が生んだので、親はまたその親が生んだのですから、私は唯一人でぽつりと木のまたから生れた訳ではない。
無題 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
土地の御用聞、また源吉げんきちが、子分のやすと一緒に飛んで来たのは、それから煙草三服ほどの後でした。
此の氣をして漸く佳ならしむる、之を氣を錬るといふ、錬り錬つてまた錬るを須ひざるに至る、之を氣を化するといふのである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
二千九百二十米の峰から少し下るとまた上りとなって、角張った大岩の斜面を六十米許り攀じ登り、狭い峰頂の三角点に達した。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
が、少したつとその風は、またこの三つまたになった路の上へ、前のようにやさしく囁きながら、高い空からおろして来ました。
犬と笛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
柿本の組で作業していた上川が、猫のようにアカシヤのまたにかけられた他人ひとの軍衣をひっくりかえして歩き出した。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
『それぢや何だね、』と、健はまた老女の方を向いた。『此児これの弟といふのが、今年八歳やつつになつたんだらう。』
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
とお由は唸つた。眼が開き相だ。松太郎は何と思つたか、またゴロリと横になつて、眼をつぶつて、呼吸いきを殺した。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
あふのきて地に臥せる民あり、またく身を縮めて坐せるあり、またたえず歩めるありき 二二—二四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ここのやとかげまたく無し消し棄てにふたたびとけずいねにたるらし
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
「まあ何をおっしゃるやら、さすがお国の諸所方々をまたにかけお歩きなさるだけ、お口もお上手でございますこと」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
繩を首の後ろから通して、胸の所で十字にし、それからまたの間を通し、後ろの両手に結びつけるのである。
韓舎人子蒼、取りて一聯として云ふ、推愁不また相覓、与老無期稍と。
此器 堅くまた実なり、こうす まさに知る可きなるべし。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
仙梅日記せんばいにっき』には駿州うめしませんまたの旅行において、一人の案内者が山中さんに話した。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そのヤガミ姫をれておいでになりましたけれども、おきさきのスセリ姫を恐れて生んだ子を木のまたにさし挾んでお歸りになりました。
熊捕くまとり場数ばかずふみたる剛勇がうゆうの者は一れん猟師れふしを熊のる穴の前にまた
「むずかしい病気なのかね。もうおっさんが帰っておいでになるだろうから、またせて置けばいじゃないか」
カズイスチカ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
けれど十六露里ヴェルストの里程標もまたたく間にとおり過ぎてしまったのに、村らしいものはいっこう眼につかなかった。
彼は闇の中でまたたきをした。睡魔—敢えて此の場合「睡魔」と云う—が彼を見捨てようとして、足で彼の肩を蹴ったのだ。
またたとい大葬を得ずとも、予道路に死なんや。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
こゝは暗くしてまたひやゝかなり。
曰ク物理学曰ク化学曰ク動物学曰ク地理学曰ク天文学曰ク解剖学曰ク農学曰ク画学是皆関係ヲ植物学ニ有ス数学文章学ハ更ニ論ヲまたザルナリ
此書このしよ全部ぜんぶ六巻、牧之老人ぼくしらうじんねふりかる漫筆まんひつあづさまたざるの稿本かうほんなり。
疲れた時には舟の小縁へ持って行ってきりを立てて、その錐の上にくじらひげを据えて、その鬚に持たせたまたいとをくいこませて休む。
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
汝は前になって軽い根本の方をかつげ、われは後にあって重い末の方を持って遣ろうと紿あざむいて、巨人に根を肩にさせ自分は枝のまたに坐っているのを巨人一向気付かず一人して大木を担げあるいたのでつかれてしまった
ひるは、日なんじをうたず、夜は、月なんじをうたじ、エホバは汝を守りてもろもろの禍害をまぬかれしめ、またなんじの霊魂たましいを護り給はん。
七椀きつし得ざるにまたただ覚ゆ両腋りょうえき習々清風の生ずるを。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
併し是を是とし非を非とすることを不當だとすべき理由は、亦復また更に之無かるべきところのことに屬する。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
豈に国憲を定め、国会を起す時に至り、始めて君主たる事を認めらるるをまたんや。
それは一々至極の御道理、さりとて人間を二つにする事も出来ず、お辰様が再度また花漬売にならるゝ瀬もなかるべければ、詰りあなたの無理な御望おのぞみ云者いうもの、あなたもいやなのは岩沼令嬢と仰せられて見ると
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この高木の神は、高御産巣日の神のまたみななり。
文渓堂ぶんけいどうまた貸本屋などいふ者さへ聞知りて皆うれはしく思はぬはなく、ために代写すべき人をたずぬるに意にかなふさる者のあるべくもあらず云々
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「何しろ、色は少し浅黒いが、眼が涼しくて、口元に可愛らしいところがあって、小股またが切れ上がって、物言いがハキハキして——」
また、其外に、俯向うつむけになって居る上面、即ち背中や腰の部分に、火傷でけた所がありますネ、其地肌に暗褐色の網目形が見えます。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
復次また、阿難のいう。譬うれば長者、財産多饒ゆたかにして、諸子息なく、ただ一女あるのみ。この時、長者百歳を過ぎ、みずから朽邁して死なんとすること久しからざるを知る。わがこの財宝は、男児なき故に、財はまさに王に属すべし、と。
子曰く、我に数年を加え五十にして学ぶも、また大過なかるべし。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
またから生れた無籍女さ
泥沼呪文 (新字新仮名) / 細井和喜蔵(著)
——歳 軋り 現実うつつに入りまた
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
天狗てんぐ狗賓ぐひんむ、巨樹、大木は、その幹のまた、枝の交叉こうさ一所ひとところせんを伸べ、床を磨いたごとく、清く滑かである。