“また”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マタ
語句割合
29.2%
22.0%
20.9%
10.5%
8.1%
1.7%
1.4%
1.3%
0.9%
0.6%
0.6%
0.5%
0.5%
0.3%
0.2%
0.2%
0.1%
0.1%
亦復0.1%
0.1%
再度0.1%
0.1%
0.1%
小股0.1%
0.1%
復次0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼等もまた自分達の食料として取って置いた米さえ差押えられて、軒下に積まさっていながら、それに指一本つけることの出来ない「小作人」だった。
不在地主 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
それで犯人は一も二もなく恐れ入って、裁判はすぐに落着らくぢゃくしたので、丁はそれを上官の姚忠粛に報告すると、姚もまたすこし考えていた。
母親は『ほほヽヽヽヽヽ』とたまらず声を上げて笑ふと、落ちてゐた小さなおちんこを拾ひ上げて、弟の子の血みどろのまたの間に押しつけて見た。
神童の死 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
瓦町は一とまたぎである。女に逢いにゆくとすれば、着替えに寄るということも考えられる。いそげばまにあうかもしれない、彼はそう思って走った。
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
また諸所しよしよ修道院しうだうゐんともらつて、もはや此世このよない会友くわいいうためいのり
またるだけでもておきたいとおもつて、いへちかくにて、すきのようなところからのぞかうとしましたが
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
おじさんがひょいとまたをひろげると、おじさんの長靴ながぐつうしろ昨夜ゆうべの雨蛙がんやりした眼をしてきょとんとしています。
(新字新仮名) / 林芙美子(著)
男に裸体を見せることをはずかしがらず、腕や腹やまたに墨筆で絵を書かせてキャアキャアよろこび、だからむしろ心をそそる色情は稀薄であった。
二十七歳 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
何処へと聞いても唯遠い処と許りで、別に話して呉れませんでしたが、天野君のツてすから、何でもまた何か痛快な計画があるだらうと思ひます。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
土佐派狩野派かのうはなどいふ流派さかんになりゆき古の画を学び師の筆をするに至りてまた画に新趣味といふ事なくなりたりと覚ゆ。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
が、少したつとその風は、またこの三つまたになった路の上へ、前のようにやさしく囁きながら、高い空からおろして来ました。
犬と笛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ウツボグサの紫花の四本の雄蕊は尖端がまたになっていて、その一方の叉にはやくがあるのに他の一方はそれがなくてとがったままで反り曲っている。
高原 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
済まアし切ッてまたふたたび読みさした雑誌を取り上げてながめ詰めた
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
何のじょうを含みてかわがあたえしくしにジッと見とれ居る美しさ、アヽ此処ここなりと幻像まぼろしを写してまた一鑿ひとのみ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
*魂あり、影あり、然れども生氣はまたくそこに無し。
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
或るときは共に舟にさをさして青海原を渡り、烟立つヱズヰオの山に漕ぎ寄せつるに、山はまたく水晶より成れりと覺しく、巖の底なる洪爐こうろ中に、けぶり渦卷うづまき火燃え上るさまたなぞこに指すが如くなり。
また、やぶの中の黄楊つげの木のまた頬白ほおじろの巣があって、幾つそこにしまの入った卵があるとか、合歓ねむの花の咲く川端のくぼんだ穴に
洋灯 (新字新仮名) / 横光利一(著)
チタ子の父が苦しそうに咳をした。贅沢な機械でも見るやうに刑事たちが彼女を見たが、チタ子は憂鬱そうに、また火鉢した男の破れた靴下をみつめていた。
大阪万華鏡 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
羽毛のような雪を浮かべてかさを増した三またの瀬へ、田安殿の邸の前からざんぶとばかり、水煙りも白く身を投げた荷方の仙太郎は、岸に立って喚いた彦兵衛の御用の声に、上の橋から船番所の艀舟はしけが出て、二丁ほど川下で水も呑まずに棹にかかった。
泊まったのは、また小舎こやである。
奥常念岳の絶巓に立つ記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
呪師蛇に向い、汝かの犢をねぶって毒を取り去るか、それがいやならこの火に投身せよと言うと蛇答えて、彼この毒を吐いた上はまたこれを収めず、たとい死ぬともこのこころを翻さぬと言いおわって毒を収めず自ら火に投じて死んだが舎利弗に転生うまれかわった。
醒睡両非還両是 醒睡せいすいふたつながら非 また両つながら
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
けれども十分とは自分をまたさなかった、彼のたちあがるや病人のごとく、何となく力なげであったが、ったと思うとそのままくるりと後向うしろむきになって、砂山のがけに面と向き、右の手で其ふもとを掘りはじめた。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
またっせえ、あいにくたすきがねえ、わしがこの一張羅の三尺じゃあ間に合うめえ! と、かろう、合したものの上へめるんだ、濡れていても構うめえ、どッこいしょ。」
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
両方共どこかで見たようだなと考えるうち、またたくまにズッと近づいて余から五六間先ではたととまる。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼は闇の中でまたたきをした。睡魔—敢えて此の場合「睡魔」と云う—が彼を見捨てようとして、足で彼の肩を蹴ったのだ。
蒲原かんばら郡の新潟にひがたは北海第一のみなとなれば福地たることろんまたず。
曰ク物理学曰ク化学曰ク動物学曰ク地理学曰ク天文学曰ク解剖学曰ク農学曰ク画学是皆関係ヲ植物学ニ有ス数学文章学ハ更ニ論ヲまたザルナリ
また戀はいつも我交際の技倆を進む。
汝は前になって軽い根本の方をかつげ、われは後にあって重い末の方を持って遣ろうと紿あざむいて、巨人に根を肩にさせ自分は枝のまたに坐っているのを巨人一向気付かず一人して大木を担げあるいたのでつかれてしまった
ひるは、日なんじをうたず、夜は、月なんじをうたじ、エホバは汝を守りてもろもろの禍害をまぬかれしめ、またなんじの霊魂たましいを護り給はん。
七椀きつし得ざるにまたただ覚ゆ両腋りょうえき習々清風の生ずるを。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
併し是を是とし非を非とすることを不當だとすべき理由は、亦復また更に之無かるべきところのことに屬する。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
豈に国憲を定め、国会を起す時に至り、始めて君主たる事を認めらるるをまたんや。
それは一々至極の御道理、さりとて人間を二つにする事も出来ず、お辰様が再度また花漬売にならるゝ瀬もなかるべければ、詰りあなたの無理な御望おのぞみ云者いうもの、あなたもいやなのは岩沼令嬢と仰せられて見ると
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この高木の神は、高御産巣日の神のまたみななり。
文渓堂ぶんけいどうまた貸本屋などいふ者さへ聞知りて皆うれはしく思はぬはなく、ために代写すべき人をたずぬるに意にかなふさる者のあるべくもあらず云々
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「何しろ、色は少し浅黒いが、眼が涼しくて、口元に可愛らしいところがあって、小股またが切れ上がって、物言いがハキハキして——」
また、其外に、俯向うつむけになって居る上面、即ち背中や腰の部分に、火傷でけた所がありますネ、其地肌に暗褐色の網目形が見えます。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
復次また、阿難のいう。譬うれば長者、財産多饒ゆたかにして、諸子息なく、ただ一女あるのみ。この時、長者百歳を過ぎ、みずから朽邁して死なんとすること久しからざるを知る。わがこの財宝は、男児なき故に、財はまさに王に属すべし、と。
子曰く、我に数年を加え五十にして学ぶも、また大過なかるべし。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
またから生れた無籍女さ
泥沼呪文 (新字新仮名) / 細井和喜蔵(著)
——歳 軋り 現実うつつに入りまた
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
天狗てんぐ狗賓ぐひんむ、巨樹、大木は、その幹のまた、枝の交叉こうさ一所ひとところせんを伸べ、床を磨いたごとく、清く滑かである。
辛未かのとひつじ、皇太子、使をまたして飢者を視しむ。使者かへり来て曰く、飢者既にまかりぬ。ここに皇太子おほいこれを悲しみ、則ちりて以て当処そのところほふりをさめしむ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
白人は全部馬に乗り土人軍でも酋長だけはボルネオ馬にまたがった。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)