“ふたゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
89.4%
9.1%
1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しばらくすると、毛蟲けむしが、こと/″\眞白まつしろてふになつて、えだにも、にも、ふたゝ花片はなびららしてつてみだるゝ。幾千いくせんともかずらない。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
に佛者はおこなひなかばには、王侯のめしにも應ぜずとかや、我ながら心なかりしと、しばし門下に彳みて、鈴の音の絶えしを待ちてふたゝかどを敲けば、内にはあるじの聲として
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
願はくは深く自らいましめて過をふたゝびせられぬやうにと云つた。そして霊枢を開いて「陰陽二十五人篇」を読んだ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
然るに方、あざな叔亀しゆくきは父で、周、字は孟昌は子であつた。それゆゑわたくしは過をふたゝびせざらむがために、浜野知三郎さんを労するに至つた。浜野氏のわたくしに教ふる所は下の如くであつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)