“弐”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
57.1%
ふた14.3%
ふたゝ14.3%
ツウ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは今まで行末のことなんか一度も考えたことがありませんから、千円貯金があると言われた時、実によくかせいだものだと、覚えず母の顔を見ました。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
哀公、問う、弟子たれか学を好むと為す。孔子こたえて曰く、顔回というひとありき、学を好み怒りをうつさず過ちをふたたびせざりしが、不幸短命にして死せり。今は則ち学を好むものを聞かざるなり。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
願はくは深く自らいましめて過をふたゝびせられぬやうにと云つた。そして霊枢を開いて「陰陽二十五人篇」を読んだ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ツウゼロ。』と見物の生徒は聞えよがしに繰返した。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)