“弐師”の読み方と例文
読み方割合
じし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
全軍の信頼をつなぐに足る将帥しょうすいとしては、わずかに先年大宛だいえんを遠征して武名をげた弐師じし将軍李広利りこうりがあるにすぎない。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
愛寵あいちょう比なき夫人の兄たる弐師じし将軍にしてからが兵力不足のためいったん、大宛だいえんから引揚げようとして帝の逆鱗げきりんにふれ、玉門関ぎょくもんかんをとじられてしまった。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
太史令はゆえあって弐師じし将軍とげきあり、遷が陵をめるのは、それによって、今度、陵に先立って出塞しゅっさいして功のなかった弐師将軍をおとしいれんがためであると言う者も出てきた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)