“ふたたび”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フタタビ
語句割合
42.6%
二度40.7%
再度14.8%
1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其が次第にひろがって、過ぎた日の様々な姿を、短い聯想れんそうひもに貫いて行く。そうして明るい意思が、彼の人の死枯しにがれたからだに、ふたたび立ち直って来た。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
「わしの国が今、かりに戦いにほろんで、二度ふたたびここに下野城を築こうとしても、武力や財力では、この真心を集めることはできない」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
八百屋お七は家を焼いたらば、再度ふたたび思う人に逢われることと工夫をしたのであるが、吾々二人は妻戸一枚を忍んで開けるほどの智慧ちえも出なかった。
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
爾来ふたたび浮名を展覧会場に争はず。閑居自適し、時に薬草を後園に栽培して病者に与へ、また『田うごき草』と題する一冊子を刊刻してその効験を説く。人たわむれに呼んで田うごきのおきなとなせり。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)