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再度
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ふたたび
ふりがな文庫
“
再度
(
ふたたび
)” の例文
「おや何かしらん」と
怪
(
あやし
)
みつつ
漸々
(
ようよう
)
にその
傍
(
わき
)
へ
近付
(
つかづ
)
いて見ると、岩の上に若い女が
俯向
(
うつむ
)
いている、これはと思って横顔を
差覘
(
さしのぞ
)
くと、
再度
(
ふたたび
)
喫驚
(
びっくり
)
した。
テレパシー
(新字新仮名)
/
水野葉舟
(著)
八百屋お七は家を焼いたらば、
再度
(
ふたたび
)
思う人に逢われることと工夫をしたのであるが、吾々二人は妻戸一枚を忍んで開けるほどの
智慧
(
ちえ
)
も出なかった。
野菊の墓
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
物みなは
歳日
(
としひ
)
と共に亡び行く——郷土望景詩に歌つたすべての古蹟が、殆んど皆跡方もなく廢滅して、
再度
(
ふたたび
)
また若かつた日の記憶を、郷土に見ることができないので
宿命
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
只今是へ呼出すべしと有しに
與力
(
よりき
)
は
畏
(
かしこ
)
まり候と
其儘
(
そのまゝ
)
立て行ければ此場に
居合
(
ゐあは
)
せし者共は互ひに顏を
見合
(
みあはせ
)
死
(
しゝ
)
ける富右衞門が
再度
(
ふたたび
)
爰へ出べき樣もなし
扨々
(
さて/\
)
御奉行樣は
奇妙
(
きめう
)
なことを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
夫の膝を右の手で揺り動かしつ
掻
(
か
)
き
口説
(
くど
)
けど、
先刻
(
さき
)
より無言の仏となりし十兵衛何ともなお言わず、
再度
(
ふたたび
)
三度かきくどけど
黙黙
(
むっくり
)
としてなお言わざりしが、やがて
垂
(
た
)
れたる
首
(
こうべ
)
を
抬
(
もた
)
げ
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
万一縄の具合で死に切れぬ時は
再度
(
ふたたび
)
同様の刑罰を受くべきものだとしてありますが、妙な事にはピヤース・プローマンの中には
仮令
(
たとい
)
兇漢でも二度
絞
(
し
)
める法はないと云う句があるのです。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
身はいにしへの斎藤
主計
(
かずへ
)
が娘に戻らば、泣くとも笑ふとも
再度
(
ふたたび
)
原田太郎が母とは呼ばるる事成るべきにもあらず、
良人
(
おつと
)
に未練は残さずとも我が子の愛の断ちがたくは離れていよいよ物をも思ふべく
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ああまた
再度
(
ふたたび
)
抱き泣けど………
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
押拭
(
おしぬぐ
)
ひ
鞘
(
さや
)
に
納
(
をさめ
)
て
腰
(
こし
)
に
帶
(
おぶ
)
れば父は
再度
(
ふたたび
)
此方
(
こなた
)
に向ひ此家に長居する時は
眞夜中
(
まよなか
)
なりとも如何なる人に知れて
繩目
(
なはめ
)
の
恥
(
はぢ
)
を受んと言も計られねば早く立去り
支度
(
したく
)
をしてと云にお光も心得て父
諸共
(
もろとも
)
に家を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ん今年何月に死すべきや今年今月死し給ふべし今月幾日に死するや今年今月今日死し給ふべしと云にぞ
靱負
(
ゆきへ
)
は心中大いに
憤
(
いきどほ
)
りて
再度
(
ふたたび
)
問ひけるは
時刻
(
じこく
)
は何時なるや白水
答
(
こた
)
へて今夜三
更
(
かう
)
子
(
ね
)
の
刻
(
こく
)
に死し給はん靱負は思はず
詞
(
ことば
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“再度”の意味
《名詞・形容動詞》
再び。二度。
(出典:Wiktionary)
再
常用漢字
小5
部首:⼌
6画
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“再度”で始まる語句
再度生
再度山