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二度
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ふたたび
ふりがな文庫
“
二度
(
ふたたび
)” の例文
どうしても
二度
(
ふたたび
)
この世へ生れ変って来なければならないとしたら、わたしは、春ふる雪となって、またお目にかかることに致します
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「わしの国が今、かりに戦いに
亡
(
ほろ
)
んで、
二度
(
ふたたび
)
ここに下野城を築こうとしても、武力や財力では、この真心を集めることはできない」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
が、美奈子がその墓地の前を通り過ぎようとして、
二度
(
ふたたび
)
その兄妹らしい男女を見返つたとき、今度は兄の方が、美奈子の方を振り返つてゐた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
其
(
そ
)
れが一
度
(
ど
)
で
斷念
(
だんねん
)
すれば
其
(
そ
)
れ
迄
(
まで
)
であるけれど、
二度
(
ふたたび
)
三度
(
みたび
)
戸口
(
とぐち
)
に
立
(
た
)
つて
足掻
(
あが
)
き
始
(
はじ
)
めれば、
去
(
さ
)
つては
來
(
きた
)
り、
去
(
さ
)
つては
來
(
きた
)
り
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
自己の過ちを悔いもせず改めもせで、
二度
(
ふたたび
)
これを継続するがごときは
禽獣
(
きんじゅう
)
の行為なりと仰せられ候。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
女は一度嫁して其家を出されては仮令
二度
(
ふたたび
)
富貴なる夫に嫁すとも、女の道に
違
(
たがい
)
て大なる
辱
(
はじ
)
なり。
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
二度
(
ふたたび
)
我が叙情詩の時代が来た。一旦民衆によつて閑却された詩は、更にまた彼等の生活にまで帰つて来た。しかも之より先、私等の雑誌『感情』は詩壇の標準時計となつて居た。
月に吠える:02 月に吠える
(新字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
動きなき
下津盤根
(
しもついはね
)
の太柱と式にて唱ふる古歌さへも、何とはなしにつく/″\嬉しく、身を立つる世のためしぞと其
下
(
しも
)
の句を吟ずるにも
莞爾
(
にこ/\
)
しつゝ
二度
(
ふたたび
)
し、壇に向ふて礼拝
恭
(
つゝし
)
み
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
二度
(
ふたたび
)
つるぎと腕にかけて奪還するから……と、この栄三郎の意気に感じて、左膳もこころよく坤竜を返納したのは、二者ともさすがに侍なればこそといいたい美しい場面であった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
然し互に出會つた處で、
二度
(
ふたたび
)
あのやうな華々しい戀を味ふ事が出來るだらうか。早く年を取つて芝居一つ見たくない樣になりたいと云つた言葉が、私の心には死の報知よりも悲しく響いてゐる。
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
被
(
かずき
)
を
被替
(
かけか
)
えて虚兵を張り、人形を
身代
(
みがわり
)
にして下枝を隠し、
二度
(
ふたたび
)
毒刃
(
どくじん
)
を外して三度目に、得三が
親仁
(
おやじ
)
を追懸け出でて、老婆に出逢い、一条の物語に少しく
隙
(
ひま
)
の取れたるにぞ、いでこの時と泰助は
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
七日七夜ヲ
歴
(
ヘ
)
テ高野山ニ上リ、先大師ノ御前ニ参、我父存命ナラバ
二度
(
ふたたび
)
本意ヲ遂ゲ、討死シ給フナラバ後生ヲ助テ給レト手ヲ合テ深ク念願シ、其後聖ノ御坊ヲ尋テ参ケレバ、世ニ頼モシクコソ隠シ置
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
と
二度
(
ふたたび
)
鉞が!
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
が、美奈子がその墓地の前を通り過ぎようとして、
二度
(
ふたたび
)
その兄妹らしい男女を見返ったとき、今度は兄の方が、美奈子の方を振り返っていた。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
ひとたび心配した与八は、
二度
(
ふたたび
)
安心はしましたけれども、ともかく、ああして非常の暗示があってみれば、ここにこうしているわけにはゆかない。
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
二度
(
ふたたび
)
祁山
(
きざん
)
に
出
(
い
)
づ
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
といって、
二度
(
ふたたび
)
、ヤケに金助の羽織を引っぱり廻すと、金助は火のついたように、それを振り払い
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
と
二度
(
ふたたび
)
誰何
(
すいか
)
した途端に、米友は先方の返事よりも早く、自分の胸に反応が来てしまいました。
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
二度
(
ふたたび
)
大声をあげると、娘は腰から下にかけていた毛布をとって、そのまま力を極めて大の男に投げつけたものですから、大の男がまた大あわてにあわてて、その毛布を取除こうとして
大菩薩峠:25 みちりやの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
二度
(
ふたたび
)
、引絞ってみたけれども、馬は両脚を揃えて進むことを
躊躇
(
ちゅうちょ
)
している。
大菩薩峠:31 勿来の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
二度
(
ふたたび
)
呼ぶ声。久助は聞かないふりをしていると、堪りかねたお雪が
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
此寺
(
ここ
)
へおいでになってから、これで
二度
(
ふたたび
)
あなたの身に殺気の起ったことが私の心に響きました。その一度は、先日の夜、あなたは、今のあの娘さん——お雪ちゃんというのを斬ろうとなさいました。
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
癇
(
かん
)
にこたえたと見えて、いったん火鉢の中へ納めた火の、かんかん
熾
(
おこ
)
ったのを
二度
(
ふたたび
)
、火箸の先でツマみ上げて、今度はいささかの情け容赦もなく、ゾロリとした羽織の袖をひっぱった上へ載せると
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
そこで、茂太郎は
二度
(
ふたたび
)
、大きな声で呼んでみました
大菩薩峠:31 勿来の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
と、矍鑠たるお婆さんは
二度
(
ふたたび
)
繰返して言いますと
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
二度
(
ふたたび
)
、ていねいに頭を下げました。
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“二度”の意味
《名詞》
二 度(にど、ふたたび)
二回。同じことが繰り返しなされるときの二番目の回。
温度、角度を表す単位「度」二つ分の大きさ。
(音楽)楽譜上、隣の高さに書かれる2つの音の音程。
(出典:Wiktionary)
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“二度”で始まる語句
二度目
二度上
二度添
二度目妻