“此寺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ここ55.6%
こゝ14.8%
このてら14.8%
こちら7.4%
これ7.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その人のうちに泊り込んで、私は此寺ここに仮入学をしたいがどういう手続にすればよいかと尋ねますと、いろいろ教えてくれました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
ですが、閻魔樣あちらさままへでは、けたものですから。——じつ此寺こゝ墓地ぼちに、洲崎すさき女郎やつまつてるんです。へ、へ、へ。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
奥州筋おうしうすぢ近来きんらい凶作きようさく此寺このてら大破たいはおよび、住持ぢうじとなりても食物しよくもつとぼしければそう不住すまず明寺あきでらとなり、本尊ほんぞんだに何方いづかた取納とりおさめしにやてらにはえず、には草深くさふかく、まこと狐梟こけうのすみかといふもあまりあり。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「では……私が此寺こちらを出るのは、今すぐでなくともよいのでございますか」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やはり此寺これもレブン寺と同じく山のふもとの段々上りの所へ、上へ上へと建てられて居るので、こちらから見ますとちょうど一村落のように見えて居るです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)