“このてら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
此寺66.7%
斯寺16.7%
是寺16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此寺このてらの式は何と云ふのか知らないが、赤煉瓦づくり大分だいぶ東洋臭い古い建築である。聖壇がモザイクで出来て居る。内院の廊の壁に坊さん達の肖像を濃厚な色彩でいたのが大半げて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
丁度私が斯寺このてらかたづいて来た翌々年よく/\とし、和尚さんは西京へ修業に行くことに成ましてね——まあ、若い時にはく物が出来ると言はれて
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
是寺このてらの広く複雑こみいつた構造たてかたといつたら、何処どこ奈何どういふ人が泊つて居るか、其すらくは解らない程。平素ふだんは何の役にも立ちさうも無い、陰気な明間がいくつとなく有る。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)