“平素”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ふだん50.0%
いつも25.0%
へいそ6.0%
しょっちゅう4.8%
つね4.8%
ひごろ4.8%
しじゅう1.2%
しよつちう1.2%
しよつちゆう1.2%
しよツちゆう1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“平素”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸9.7%
文学 > フランス文学 > 小説 物語5.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
しばらく忘れて居てめつたに平素ふだん思出さないやうなことが、しかも一部分だけ妙に私の頭腦あたまの中に光つて來ました。
フランクリンめ、平素ふだんから人間は正直でなくつちやならぬと言ひながら、寒いとついこんな嘘まで平気で言つてのけてゐる。
瑠璃子のそうした言葉は、平素いつものように形式だけのものではなく、それに相当した感情が、ピッタリと動いていた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
瑠璃子は、その朝、顔を洗つてしまふと平素いつもの通り、老婢が自分の室の机の上に置いてある郵便物を、取り上げて見た。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
いわんや吾人ごじん平素へいそまじわる人々について、はからざる事を見、予期せざる事を聞くこと少なくない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
彼等かれらとなり主人しゆじんたいして平素へいそむくいようとするよりも將來しやうらいおそれてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「じゃ、こうだろう、お前のは平素しょっちゅう芝居でも見られるような家へ行きたかったんだろう」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
真実ほんとに相場師ばかりは、明日のことがどう成るか解りませんネ。川向に居ます時分——あの頃のことを思うと、百円位のお金は平素しょっちゅう紙入の中に入っていたんですがねえ」と言って、豊世はしおれて
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
林藏も刀の柄元を握詰め喉をいておりますから、如何どういう事かと調べになると、大藏の申立もうしたてに、平素つねからおかしいように思って居りましたが
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
といかに貧しく暮せばとて、十四や十五の小娘の、口から出やうことばとも、思はれぬほど気のつくは、これも平素つねからとやかくと、母に代はりて世帯の苦労を、させらるる故と知られたり。
小むすめ (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
去る十七年の夏、偶事に因て出京せるを幸い、平素ひごろ欲望のぞみを達せん事を思い、旅寓に投じて、行李を卸すや否や、先ず主人を呼で二氏の近状を問う。
松の操美人の生埋:01 序 (新字新仮名) / 宇田川文海(著)
酔臥ゑひふしたるを揺覚ゆりさまし、「お村殿には御用人何某と人目を忍ばれさふらふ」とあざむきければ、短慮無謀の平素ひごろを、酒に弥暴いやあら
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それを御本家では平素しじゅう憎悪にくんでいるということでした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それに君如何どうだ、細君は殆んど僕等の喰ひあましの胡蘿蔔にんじん牛蒡ごぼうにもありつかずに平素しよつちう漬物ばかりをかぢつてる、一片ひときれだつて亭主の分前わけまへに預つたことはないよ。
一家 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
平素しよつちゆうもう疑惧うたがひの念を抱いて苦痛くるしみの為に刺激こづき廻されて居る自分の今に思ひ比べると、あの少年の昔の楽しかつたことは。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「死」といふ奴を眼前めのまへに置いて、平素しよつちゆう考へて居るんですからなあ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
どうでせう、省吾の奴も君の御厄介に成つてるが、彼様あんな風で物に成りませうか。もう少許すこし活溌だと好いがねえ。どうも女のやうな気分の奴で、泣易くて困る。平素しよツちゆう弟にいぢめられ通しだ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)