“しょっちゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
始終47.6%
平素9.5%
始終中7.1%
初中終4.8%
平常4.8%
日常4.8%
二六時中4.8%
終始4.8%
所中2.4%
初中2.4%
四六時中2.4%
始中終2.4%
常時2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本当ほんとにお客様がみんな一番さんのようだと、下宿屋も如何様どんなに助かるか知れないッてね、始終しょっちゅう下でもお噂を申してるンでございますよ……
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「この姉妹きょうだいともモデルに雇われて来ます。この娘は妹の方です。頼めばこうして酒の使ぐらいはしてくれますが、平素しょっちゅう遊びにやって来て騒いで仕方がありません」
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
後甲板に活動写真をしているのを見に行く、写真のうつるきれが風に吹かれているので、映写は始終中しょっちゅうはためきどおしである。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
外敵に苦しめらるる国民は嘘を言うという事だが、これには至理が存し、女子は初中終しょっちゅう男子なる内敵に苦しめられているから、ついには嘘が上手になる。
婦人問題解決の急務 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
「あの人も旦那さんが弱くッて……平常しょっちゅうつまらない、つまらないッて、愚痴ばかしコボして……」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「婆さんもね、早く孫の顔を見たいなんて、日常しょっちゅうそのうわさばかりさ。どうだね、……未だそんな模様は無いのかい」
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
俗に、霧谷とよぶくらい、そこは、二六時中しょっちゅう、霧のれたことのない陰湿いんしつさわだった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こいつ等をみんなひどい目にあわしてやると、兄貴は終始しょっちゅう狙っていたんだ
半七捕物帳:06 半鐘の怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
わたくし竜宮行りゅうぐうゆきをするまえに、所中しょっちゅうそのおやしろ参拝さんぱいしたのでございますが、それがつまりわたくしりて竜宮行りゅうぐうゆき準備じゅんびだったのでございました。
三浦みうらへも所中しょっちゅうとまりがけでたずねてまいり、よくわたくし愛馬あいば手入ていれなどをしてくれたものでございます。
昨夜ゆうべは耳について、私もられないから、初中しょっちゅううとうとしていたので、とても気の毒で聞くに堪えんから、早くここを引上げようと思っていた処へ、貴老あなたが見えて、こう柳屋のと知れては
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
四六時中しょっちゅう覆面して、深夜の入湯のほかはほとんど寝たきり、姿を見せることもないので、大次郎は気が付かなかったのだが、このしき因縁は第二としても、遠州相良の城主、菊の間詰
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
始中終しょっちゅう脅迫状みたいなものが来るんですよ」
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
「なるほど」とラシイヌは微笑して、「その解釈はよいとしても、どうして常時しょっちゅう僕らの方へああも視線を向けるのかね。あいつの注意を引くような好男子は一人もいない筈だ」
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)