“日常”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひごろ25.0%
にちじやう14.3%
いつも10.7%
ふだん10.7%
しょっちゅう7.1%
つね7.1%
にちじょう7.1%
くらし3.6%
しよつちゆう3.6%
にちぜう3.6%
ひなた3.6%
ひび3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岩——の士族屋敷もこの日はそのために多少の談話と笑声しょうせいとを増し、日常ひごろさびしい杉のもり付近までが何となく平時ふだんちがっていた。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
宗助そうすけこはくなつて、きふ日常にちじやうわれおこして、へやなかながめた。へやかすかな薄暗うすぐららされてゐた。はひなかてた線香せんかうは、まだ半分はんぶんほどしかえてゐなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そりや、ばあや、お前が日常いつも言ふ通り、老少不常なんだから、何時いつ如何どんなことが起るまいとも知れないが、かし左様さう心配した日には
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
打明うちあけて頼みなば假令たとへ日常ふだんかくきるに切れぬ親子の中豈夫よもや餘事よそごととは見過ごすまじ是も母への孝行なれば出來ぬ迄も一おう相談致すべしと心を決し母の機嫌を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
日常しょっちゅうそれを返さなけりゃ成らない、と責められて、否応いやおうなしに成さるようなことは有りませんか——私はね、それで苦しくってたまりません。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
過般くわはん篠田長二除名の騒擾さうぜうありし以来、信徒の心を離れ離れとなりて、日常つね例会あつまりもはかばかしからず、信徒の希望のぞみなる基督降誕祭クリスマスさへきはめて寂蓼せきれうなりし程なれば
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
それは昨日きのうの夕方顔のまっかなみのた大きな男が来て「知ってくべき日常にちじょう作法さほう。」
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
世話女房の酌で一杯やるといつた無事な日常くらし、世人も羨む位であつた。
名工出世譚 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「何の、貴女あなた」と、お熊は刺しつ「日常しよつちゆういらつしやるお客様でネ、家内同様の方なんですから、気兼も何もありやしませんよ、山木の御家内なら、いつ同席いつしよに御馳走にならうつておつしやるんですよ、 ...
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
吾人ごじん日常にちぜう英國えいこくを、「イギリス」、獨國どくこくを「ドイツ」とぶが、英獨人えいどくじん吾人ごじんたいしてみづかしかばないではないか。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
其頃そのころ着手きての無いインパネスのもう一倍いちばいそでみじかいのをて雑誌を持つてまわる、わたしまたむらさきヅボンといはれて、柳原やなぎはら仕入しいれ染返そめかへしこんヘルだから、日常ひなたに出ると紫色むらさきいろに見えるやつ穿いて
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
文章を作る上の用意として、われ/\の日常ひび心がくべき三つの方法がある。それは読書と観察と思索とである。
文章を作る人々の根本用意 (新字新仮名) / 小川未明(著)