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にちじやう
宗助は
怖くなつて、
急に
日常の
我を
呼び
起して、
室の
中を
眺めた。
室は
微かな
灯で
薄暗く
照らされてゐた。
灰の
中に
立てた
線香は、まだ
半分程しか
燃えてゐなかつた。
年齡も十六七
以上、一
通り
學問をして
其の
學問を
家政なり、
何なり
日常處世の
上に
應用がして
行ける
筈でありますが、
實際に
就て
見ますると
種々遺憾の
點があるやうです。
從てそれだけ
丁度日本に
流通して
居る
通貨が
減るのである。
金が
減ると
云ふことになると
金利が
上り、さうして
國民の
日常所有して
居る
通貨が
減るのであるから
購賣力が
減る。
大佐や
少年や
其他三十
有餘名の
水兵等が
趣味ある
日常の
生活のさま/″\、
晨には
星を
戴いて
起き、
夕には
月を
踏んで
歸る、
其職務の
餘暇には、
睦まじき
茶話會、
面白き
端艇競漕
彼等は、
日常の
必要品を
供給する
以上の
意味に
於て、
社會の
存在を
殆んど
認めてゐなかつた。
彼等に
取つて
絶對に
必要なものは
御互丈で、
其御互丈が、
彼等にはまた
充分であつた。