“充分”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅうぶん52.7%
じうぶん25.5%
じゆうぶん5.5%
したゝか3.6%
いっぱい1.8%
いつぱい1.8%
いッぱい1.8%
えっぱい1.8%
しつかり1.8%
じふぶん1.8%
たっぷり1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おこがましい申分もうしぶんかはぞんじませぬが、そのてん御理解ごりかい充分じゅうぶんでないと、地上ちじょう人類じんるい発生はっせいした径路いきさつがよくおわかりにならぬとぞんじます。
「高木勇名の方で、機先を制して城彈三郎を討つたといふ疑ひは充分じうぶんにあるわけだが、大病人が平右衞門町まで行くのはをかしい」
勿論もちろんいま境涯きやうがいとてけつして平和へいわ境涯きやうがいではないが、すでにはら充分じゆうぶんちからがあるので、すぐよりは餘程よほど元氣げんきもよく、赫々かく/\たる熱光ねつくわうした
充分したゝか打叩うちたゝきければ彼の男よこどうたふされしにぞ其間そのひまに又七と共に殘り二人の惡者わるもの散々さん/″\に打叩きける故みなかなはじと散々ちり/″\にげ行けりされば金は取られずまづ無事に其場を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
自分も同じように振舞いたいと思って手の届くところにえている虎杖すかんぽを力充分いっぱいに抜いて、子供たちのするように青い柔かい茎をんでも見た。
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
昼間の光に薄黄色い火の線と白い陶器せとものの笠とが充分いつぱいにダラリと延ばした紐の下で、畳とすれすれにブランコのやうに部屋中揺れ廻つて居る、地震かしらと思ふ内に赤坊あかんぼが裸で匍ひ出して来た
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
すずしい目を充分いッぱいに開いて、横から自分の貌をのぞき込んで,
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
面白おもしろえ物を見て暮しますだけ人間ねんげんの徳だと思えやす、ぜつに旦那さまア御当地こちら朽果こちはてたい心は充分えっぱいあります
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
悦び合中遠山影とほやまかげに差のぼる月の明りにすかし見て然すれば此等の者共はと男女の死骸に當惑たうわくする色を見てとり九郎兵衞は其方そのはう兩人ふたりかねてよりのぞみの如く江戸へゆき充分しつかり金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
この打合うちあはせがをはると、大佐たいさ命令めいれいで、輕氣球けいきゝゆう海岸かいがん砂上しやじやう引出ひきいだされ、水素瓦斯すいそがす充分じふぶん滿たされ、數日分すうじつぶん食料しよくれうと、飮料水いんれうすいと、藥品やくひん買入かひいれや、船舶せんぱく雇入やとひいれのめにつひや
訳を云ひて頼めども聞かぬゆゑ、おどしのためにぬきし刀にて、誤り殺すと云ふ仕悪しにくき仕草をも、充分たっぷりにこなしたり。この役はこの人の外やつて見る人もあるまじ。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)