“赫々”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かくかく40.4%
かっかく37.4%
あかあか7.1%
かく/\4.0%
かっか2.0%
かっかっ2.0%
かつ/\2.0%
あか/\1.0%
かくかくの1.0%
かッかッ1.0%
(他:2)2.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“赫々”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 心理学 > 超心理学・心霊研究18.2%
文学 > フランス文学 > 小説 物語15.4%
文学 > 英米文学 > 小説 物語8.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
病床で川上が言続けていた、フランス・パリーの博覧会——そここそ、マダム貞奴の名声を赫々かくかくげさせたものである。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
かれみみけるようにあつくなって、きゅうのぼってかお赫々かくかくとなりました。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
八雲は、きっと顔をふり上げた。その顔に、その眸に、赫々かっかくと赤い篝火が燃える。彼女の心をそこでいているように。
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「大儀であった。退さがって休息いたすがいい。——が、信州甲州にあるお味方は、みな赫々かっかくと戦果をあげておるか」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木橋の、埃りは終日、沈黙し、ポストは終日赫々あかあかと、風車を付けた乳母車うばぐるま、いつも街上にとまつてゐた。
高い、真黒な大屋根の上へ、なまりかす熱火ねっかが、赫々あかあかと反射していた。
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼等は赫々かく/\たる炎火えんくわうちに、二人ふたりつゝんでころさうとしてゐる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
此時このとき太陽たいよう雲間くもまれて赫々かく/\たるひかり射出いゝだした。
「今度は赫々かっかとほてるんだがね。——腰が抜けて立てません。」
鷭狩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
箪笥や鏡、嫁入り道具一式を売る向いの古い反物屋の前に据えた天水桶てんすいおけに、熱そうな日が赫々かっかと照して、埃深ほこりぶかい陳列所の硝子のなかに、色のめたような帯地や友染ゆうぜんが、いつ見ても同じように飾られてあった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そういう復讐の念に燃えるので、滝之助は赫々かっかっと上気して、汗は泉の如く身内に吹き出た。
怪異黒姫おろし (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
「そんな御義理を遊ばしちゃ、それじゃ私申訳がありません。それで無くってさえ、お通りがかりをお呼び申して、真個ほんとう不躾ぶしつけだ、と極りが悪うございましてね、赫々かっかっ逆上のぼせますほどなんですもの。」
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
寒い晩だつた。密閉した室で、赫々かつ/\と火を起した火鉢に凭つて、彼は坐つて居た。未だ宵のうちなのに周囲あたりには、寂として声がなかつた。
(新字旧仮名) / 牧野信一(著)
メイソン氏は、誰かゞ扉を開ける度に震へてゐたが、もう燃え盡した、しかしまだ燃屑もえくづの山は赫々かつ/\と赤く輝いてゐる爐の火にもつと石炭をつぐように頼んだ。
太陽が樹々の間をすぎて赫々あか/\と鮮やかにそのうしろに沈んでしまふまで私はじつとしてゐた。
ウ※トクロスに引返すと、私は今高く赫々あか/\と燃え盛る太陽から遠ざかつた道を辿つて行つた。
たれかいう巾幗きんこく不成事ことをなさずと かつてきす神功じんごう赫々かくかくの
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
血は上ずっても、しょうは陰気で、ちり蓮華れんげの長い顔があおしょびれて、しゃくれてさ、それで負けじ魂で、張立てる治兵衛だから、人にものさ言う時は、頭も唇も横町へつん曲るだ。のぼせて、頭ばっかり赫々かッかッと、するもんだで、小春さんのいい人で、色男がるくせに、頭髪かみのけさ、すべりと一分刈にしている処で、治兵衛坊主、坊主治兵衛だ、なあ、旦那。
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あの有名なシエークスピヤの「冬物語」といふ、——ある寒い冬の晩、外には音もなく降る雪が断え間のないのを窓に見ながら、赫々くわく/\と炎ゆるストーブを大勢の人たちが取り囲むで、ある一人の詩人が最近に作つたお噺をするところ
嘆きの孔雀 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「豪儀だな、そいつあ、」とくるりと廻った、かしら法然天窓ほうねんあたまは竈の陰に赫々てかてかして、
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)