赫々かつ/\)” の例文
密閉した室で、赫々かつ/\と火を起した火鉢に凭つて、彼は坐つて居た。未だ宵のうちなのに周囲あたりには、寂として声がなかつた。
(新字旧仮名) / 牧野信一(著)
メイソン氏は、誰かゞ扉を開ける度に震へてゐたが、もう燃え盡した、しかしまだ燃屑もえくづの山は赫々かつ/\と赤く輝いてゐる爐の火にもつと石炭をつぐように頼んだ。