赫々かっかっ)” の例文
それから又表座敷へ廻って、越後守光長の首級しるしをも貰い受けよう。そういう復讐の念に燃えるので、滝之助は赫々かっかっと上気して、汗は泉の如く身内に吹き出た。
怪異黒姫おろし (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
「そんな御義理を遊ばしちゃ、それじゃ私申訳がありません。それで無くってさえ、お通りがかりをお呼び申して、真個ほんとう不躾ぶしつけだ、と極りが悪うございましてね、赫々かっかっ逆上のぼせますほどなんですもの。」
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)