“あか/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
赤々33.3%
明々25.0%
紅々16.7%
赫々8.3%
紅〻8.3%
赭々8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぢいやはやまからつて木小屋きごやにしまつていて、たきつけにする松葉まつばもしまつていて、るだけづゝおうち爐邊ろばたはこびました。赤々あか/\とした毎日まいにち爐邊ろばたえました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
街路は八分通り蔭つて、高聲に笑ひ交してゆく二人の、肩から横顏を明々あか/\と照す傾いた日もモウ左程暑くない。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
飛火とぶひほのほ紅々あか/\炎上えんじやうのひかり忘却ばうきやく
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
ウ※トクロスに引返すと、私は今高く赫々あか/\と燃え盛る太陽から遠ざかつた道を辿つて行つた。その他には自分の行く方向を選ぶ意志も何もなかつた。長い間、私は歩いた。
灰色の鋸壁のこぎりかべのあるホオルは、眼下の谷間での目ぼしいもので、その森や暗いからすの巣は西の空を背にして立つてゐた。太陽が樹々の間をすぎて赫々あか/\と鮮やかにそのうしろに沈んでしまふまで私はじつとしてゐた。
九夏三伏の暑熱にもげず土佐炭紅〻あか/\と起して、今年十六の伜の長次と職人一人を相手として他念なく働いたおかげで、生計も先づゆたかに折〻は魚屋の御用聞きなどを呼入れて
名工出世譚 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
様々な名誉や成功やが赭々あか/\と輝いて見える此の世間といふものの裏、物には必らず裏があるといふ事実をはじめて覚つて、そのために自分が素晴らしく大人になつたやうな気持にならされ
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)