“明々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかあか75.0%
あか/\8.3%
あり/\5.6%
ありあり2.8%
めいめい2.8%
めい/\2.8%
アカヽヽ2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眼の早いガラッ八が指さしたのは、朝陽を明々あかあかと受けて、昨夜から干し忘れたらしい半纏はんてんが一枚、裏の物干竿に引っかけてあったのです。
灯は明々あか/\と壁をれ、木魚もくぎよの音も山の空気に響き渡つて、流れ下る細谷川の私語さゝやきに交つて、一層の寂しさあはれさを添へる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
飛行ひかうなさばいざしらず我が庭の飛石に草履ざうりかたが血にて明々あり/\殘るの所謂いはれなしこれしんうたがふべき一ツなり然すれば傳吉に意旨いしふくみし者猿島川へんにて男女のがいされたるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
三日月みかづきなりにってある、にいれたいくらいのちいさなつめを、母指おやゆび中指なかゆびさきつまんだまま、ほのかな月光げっこうすかした春重はるしげおもてには、得意とくいいろ明々ありありうかんで
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
ただそくも養うあり、しゅんも存することあり、この心惺々せいせい明々めいめいとして、天理一息の間断なくして、わずかにこれよく昼を知るなり。これすなわちこれ天徳てんとくにして、すなわちこれ昼夜の道に通じて知るなり。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
の黒影はヤガて外套を脱して、一室の扉を押せり、室内は燈火明々めい/\として、いまだ官服のまゝなる主人は、燃え盛る暖炉だんろの側に安然と身を大椅子に投げて、針の如き頬髯ほゝひげ撫で廻はしつゝあり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
夜半ヨハのほうむを 兵車明々アカヽヽいづるなり。このときめきを 親 知らざらむ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)