“明々地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あからさま80.0%
ありあり20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年紀としのころは二十七八なるべきか。やや孱弱かよわなる短躯こづくりの男なり。しきり左視右胆とみかうみすれども、明々地あからさまならぬ面貌おもてさだかに認め難かり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
真実にして容飾なき人生の説明者はこの絃琴の下にありて、明々地あからさまにその至情を吐く、その声の悲しき、その声の楽しき、一々深く人心の奥を貫ぬけり。
万物の声と詩人 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
眼のふちには泣きただらしたあとの残っているのが明々地ありありと解る。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)