“短躯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんく85.7%
こづくり14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長剣短躯たんくの青年を一枚加え得たというだけのもので、いつしかこの漢子かんしは、「先生」と白雲を呼びかけるほどに熟してしまっている。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
いう、彼れ短躯たんく癯骨くこつ、枯皮瘠肉、衣にえざるが如く、かつて宮部鼎蔵と相伴い、東北行を為すや、しばしば茶店の老婆のために、誤って賈客視せらる。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
年紀としのころは二十七八なるべきか。やや孱弱かよわなる短躯こづくりの男なり。しきり左視右胆とみかうみすれども、明々地あからさまならぬ面貌おもてさだかに認め難かり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)