“こづくり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小造61.9%
小作19.0%
小柄4.8%
木造4.8%
短身4.8%
短躯4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年のきません二人の子供は家の潰れる訳ではないが、白島村の伯父多右衞門たえもんが引取り、伯父の手許てもとで十五ヶ年の間養育を受けて成人致しまして、姉は二十二歳おとゝは十七で、小造こづくり華者きゃしゃな男で
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
旅籠町はたごちょうへ遂に妾宅まで買ってやった沢次さわじほかに、日本橋にほんばしにも浅草にも月々きまって世話をした女があったが、いずれも着痩きやせのする小作こづくりな女であった。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
お友の語るところに依れば、お露は美人ならねどもその眼に人を動かす力あふれ、小柄こづくりなれども強健なる体格をそなえ、島の若者多くは心ひそかにこれを得んものと互に争いいたるを
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
一益は、木造こづくりノ城へ落ちて、富田知信とだとものぶを頼ったが、秀吉のゆるしなく開城した罪をとなえて、知信は、入れなかった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
多助も色白で短身こづくりな、温順おとなしいい男でございますが、田舎稼ぎを致しますからじゝむさく、うちにとては居る事も稀で、月に六たびぐらいは馬を引いて歩るき、殆どうちには寄り附きませんから
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
年紀としのころは二十七八なるべきか。やや孱弱かよわなる短躯こづくりの男なり。しきり左視右胆とみかうみすれども、明々地あからさまならぬ面貌おもてさだかに認め難かり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)