“小造”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こづくり72.2%
こづく27.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その養子というのは、日にやけた色の赤黒い、巌乗がんじょうづくりの小造こづくりな男だっけ。何だか目の光る、ちときょときょとする、性急せっかちな人さ。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
年のきません二人の子供は家の潰れる訳ではないが、白島村の伯父多右衞門たえもんが引取り、伯父の手許てもとで十五ヶ年の間養育を受けて成人致しまして、姉は二十二歳おとゝは十七で、小造こづくり華者きゃしゃな男で
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
つまはづれさへしのばるゝ、姿すがた小造こづくりらしいのが、腰掛こしかけたはすらりとたかい。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ヒョイとあとさがりそうにすると、娘が側に立って居りまして、ジロリと横目で見ると、新吉は二十二でも小造こづくりのたちで、色白の可愛気のある何処どことなくい男、悪縁とは云いながら、此の娘も
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)