“木造”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もくぞう35.3%
もくざう23.5%
きづくり17.6%
きづく17.6%
こづくり5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木造もくぞうの廊下をまはつて、部屋へやへ這入ると、早くたものは、もうかたまつてゐる。其かたまりが大きいのとちいさいのとあはせて三つ程ある。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その意味いみで、せま路次ろじおくにあつた、木造もくざうの、あのささやかな洋館やうくわん日本麻雀道にほんマアジヤンだうのためには記念保存物きねんほぞんぶつたる價値かちつてゐるかもれない。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
私はつい先達青森縣木造きづくりの有名な馬の糶市せりいちを見て、その盛んな景況に驚き、馬市の立つ期間のお祭騷ぎのやうな町の賑はひを物珍しく感じて來たものだが
東旭川村にて (旧字旧仮名) / 島木健作(著)
自分は其れ等の外客と小蒸汽に乗つて島原の入海を越え海岸の小さな木造きづくりのホテルに宿を取つた。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
一益は、木造こづくりノ城へ落ちて、富田知信とだとものぶを頼ったが、秀吉のゆるしなく開城した罪をとなえて、知信は、入れなかった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)