“糶市”の読み方と例文
読み方割合
せりいち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或日平秩東作の随筆水の行衛を持つて来たついでに、仲間の糶市せりいちに偶然わたくしの若い時分の手紙が出たからと言つて、二通の封書を見せてくれた。
来訪者 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
誰かが火が付くように拍手すると、部屋の中の人間の半分ほどは、それにれて、パチパチと手を叩きます、何んと言う不思議な糶市せりいちだったでしょう。
私はつい先達青森縣木造きづくりの有名な馬の糶市せりいちを見て、その盛んな景況に驚き、馬市の立つ期間のお祭騷ぎのやうな町の賑はひを物珍しく感じて來たものだが
東旭川村にて (旧字旧仮名) / 島木健作(著)