“糶出”の読み方と例文
読み方割合
せりだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここに照る月、輝く日は、げた金銀の雲に乗った、土御門家つちみかどけ一流易道、と真赤まっかに目立った看板の路地から糶出せりだした、そればかり。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もうおたねとまっては隠すことは出来ない。あれは内から膨れて漸々だん/\前の方へ糶出せりだして来るから仕様がない。何うも変だ、様子がおかしいと注意をいたして居ました。
あの、大博覧会の出品ね——県庁から、この錺職かざりやへお声がかりがある位ですもの。美術家の何とか閣が檜舞台ひのきぶたい糶出せりださないはずはないことよ。