“糶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
67.6%
せり20.6%
8.8%
オークション2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人だかりのまん中に立った商人あきゅうど。彼は呉服ごふくものをひろげた中に立ち、一本の帯をふりながら、熱心に人だかりに呼びかけている。
浅草公園:或シナリオ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
私は、長崎ながさきの石畳の多い旧波止場で、義父が支那人の繻子しゅす売りなんかと、店を並べて肩肌かたはだ抜いで唐津のせり売りしているのを思い出した。
清貧の書 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
谷からに生えノボつて居る萱原は、一様に上へ/\とり昇るやうに、葉裏を返してき上げられた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
何もかもあきらめて、進んで自分を『オークション』に出したのにちがいない。
キャラコさん:01 社交室 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)