“セ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:
語句割合
33.3%
11.1%
11.1%
7.4%
3.7%
3.7%
3.7%
3.7%
3.7%
3.7%
3.7%
石花3.7%
3.7%
3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝山に あひてすぎたるイモの よすぎを思ひ、暫し歩みぬ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
佐保川の水をき入れた庭の池には、り水傳ひに、川千鳥の啼く日すら、續くやうになつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
峰の松原も、空樣ソラザマに枝を掻き上げられた樣になつて、悲鳴を續けた。谷からに生えノボつて居る萱原は、一樣に上へ/\とり昇るやうに、葉裏を返してき上げられた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
曇、まだ降るだらう、彼岸入、よい雨の音。
行乞記:12 広島・尾道 (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
山背の綴喜の宮に ものマヲす。わがの君は、涙含ナミダグましも——紀、わが兄を見れば——
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
薩州カウ(斉彬)の内命ニて水戸に行、藤田虎之助東湖の方ニおり、其後又其殿様が死なれてより、朝廷おうれい候ものハ殺され、島ながしニあふ所に、其西郷ハ島流の上ニ其地ニてろふニ入てありしよし
彼が此の中学に来てから三日目、登校して校長室に外套を掛けるや、き込んだ顔付で彼は教員室に這入つて行つた。
校長 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
即ちウナ阪をきて返り入りましき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
小林ヲバヤシに我を引入ヒキイれてし人の面も知らず……(巫女の諷謡)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
道もに石を砕きて 敷きしまゝ時へて荒び、秋の山さびし
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
ことゝはぬ木すら イモありと言ふを。唯一人子ヒトリゴにあるが苦しさ
『万葉集』巻十二に「いぶせくも」という語を「馬声蜂音石花蜘蟵クモ」と書いてあって、「馬声」をイに宛て、「蜂音」をブに宛てたのをみれば、当時の人々は、蜂の飛ぶ音をブと聞いたと共に
駒のいななき (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
るほどに売るほどに暮れた
行乞記:02 三八九日記 (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
白くほのかに、凡、人のたけほど、移つて行く煙——二間ほど隔てゝ動いて行く影——。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)