“涙含”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なみだぐ95.7%
ナミダグ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
怒鳴られたので僕は喫驚びっくりして泣きながら父の顔を見てると、父もしばらくは黙ってじっと僕の顔を見て居ましたが、急に涙含なみだぐんで
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
圭一郎は暫時考へた揚句、涙含なみだぐんでたじろぐ千登世を叱咜して、今は物憂く未練のない煎餅屋の二階を棄て去つたのである。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
山背の綴喜の宮に ものマヲす。わがの君は、涙含ナミダグましも——紀、わが兄を見れば——
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)