“涙脆”の読み方と例文
読み方割合
なみだもろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真剣に言っても浮気に取られるのが口惜くやしい、わたしだって時と場合によれば、ずいぶんこれで涙脆なみだもろいことがありますのよ。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
お種は三吉の方を振返って見て、「お仙はこれで極く涙脆なみだもろいぞや。兄さんに何か言われても直に涙が出る……」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それをもの單純たんじゆんかんがへるひとは、悲觀的ひかんてき涙脆なみだもろ氣持きもちだといつて、いけないものとしてゐるが、人間にんげんはいつもにこ/\わらつてゐるものばかりのものではありません。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)