“なみだもろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
涙脆100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人一倍涙脆なみだもろくて、思ひやりのある平次が、ケロリとしてこんな事を言ふ心持が解らなかつたのです。
(それに不思議はない筈だ。涙は亭主の生きてゐるうちに、みんな絞り出してしまつたのだから。)そんなてあひ涙脆なみだもろい女を見つけて、一瓶幾らといふ値段で涙を買取つて
ある在方ざいかたへくれる話を取り決めて、先方の親爺おやじがほくほく引き取りに来た時、尫弱ひよわそうな乳呑ちのを手放しかねて涙脆なみだもろい父親が泣いたということを、母親からかつて聞かされて
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)