“在方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ざいかた96.4%
ざいがた3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千余人からの浪士の同勢が梨子野峠なしのとうげを登って来ることが知れると、在方ざいかたへ逃げ去るものがある。諸道具を土蔵に入れるものがある。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
在方ざいかたの床下にあるものが、寺方てらかたの床下に無いといふ法は無い。知恩寺の床下からは、つい先日こなひだ食べ荒したばかりの魚の骨がどつさり出た。
主人夫婦は電話で呼ばれ、訴訟上の要談で、弁護士のうちへ行っており、ばあやは在方ざいがたの親類に預けてある子供が病気なので、昼ごろから暇をもらって出て行き、小寿々はお座敷へ行っていた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)