父君早世の後、辛い境涯が続いた。物豊かに備つた御殿も、段々がらんとした古屋敷になつて行く。其だけに、教養を積むこともなく、そんな中で唯大きくなつたと言ふばかりの常陸の姫君、家柄は限りもなく高かつた。だが、世馴れぬむつゝりした人のよいばかりの …
著者 | 折口信夫 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 日本文学 |
初出 | 「新日本 第一巻第六号」1938(昭和13)年6月 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約18分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約29分(300文字/分) |
著者 | 折口信夫 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 日本文学 |
初出 | 「新日本 第一巻第六号」1938(昭和13)年6月 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約18分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約29分(300文字/分) |