“拆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
29.4%
ひら17.6%
さき11.8%
くだ5.9%
さく5.9%
さば5.9%
しりぞ5.9%
5.9%
たく5.9%
5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここに天の宇受賣の命、海鼠に謂ひて、「この口や答へせぬ口」といひて、紐小刀ひもがたな以ちてその口をきき。かれ今に海鼠の口けたり。
鶴見少年にも思想らしいものが、内からこうひらいてぐんでいる。そこに見られるのは不満の穎割葉かいわればである。かれはいつのまにか生意気になってきた。
かしらには大雷おおいかずち居り、腹には黒雷居り、みほとにはさき雷居り、左手には若雷居り、右手には土雷居り、左足には鳴雷居り、右足には伏雷居り、あわせて、八雷神成り居りき。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ほうくだらんわか
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
かれ左の御髻みみづらに刺させる湯津爪櫛ゆつつまぐし一二の男柱一箇ひとつ取りきて、ひとともして入り見たまふ時に、うじたかれころろぎて一三、頭には大雷おほいかづち居り、胸にはの雷居り、腹には黒雷居り、ほとにはさく雷居り
よつて之を總べて談ずれば蕩々浩々たる一氣であるが、之をさばいて語れば、方處性相名目差別無き能はずである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
作者が都合の好いように作り出した脚色としてしりぞけるにも及ばない。最初の立案を中途で変える方が却てよからぬ結果をもたらすかも知れないと云う心持にもなって来る。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
すべからく一死をつべし
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
凡そ一甲たく(草木の新芽を包める薄き皮の開くこと)一敷栄(花のしげり咲くこと)、童子皆な来り報じて惟だ謹む。
小国寡民 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
カレ、天宇受売命海鼠に謂ひけるは「この口や、答へせぬ口」と言ひて、ひもがたなもちて、其口をきゝ。カレ今に海鼠の口拆けたり。