“大雷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おほいかづち22.2%
おほかみなり22.2%
たいらい22.2%
おおいかずち11.1%
おおかみなり11.1%
だいらい11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれ左の御髻みみづらに刺させる湯津爪櫛ゆつつまぐし一二の男柱一箇ひとつ取りきて、ひとともして入り見たまふ時に、うじたかれころろぎて一三、頭には大雷おほいかづち居り、胸にはの雷居り、腹には黒雷居り、ほとにはさく雷居り
それから五六日経つと、大雷おほかみなりが鳴つて雨がどしやぶりに降り出した。
却説さて大雷たいらいの後の稀有なる悲鳴を聞いた夜、客が蔀を開けようとした時の人々の顔は……年月としつきを長く経ても眼前まのあたり見るような、いずれも石を以て刻みなした如きものであった。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かしらには大雷おおいかずち居り、腹には黒雷居り、みほとにはさき雷居り、左手には若雷居り、右手には土雷居り、左足には鳴雷居り、右足には伏雷居り、あわせて、八雷神成り居りき。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と、そのとき大雷おおかみなりの落ちたような音響がした。それと共に、僕が踏まえている大地が地震のように揺れた。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
だから一度でも忘れると、たちどころに、大雨たいう大雷だいらい、大風とともに、夜叉ヶ池から津浪が起って、村も里も水の底に葬って、竜神は想うままに天地をすると……こう、この土地で言伝える。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)