“だいらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大擂50.0%
大雷50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
突兀とっこつそびえている山の絶頂に、ひとりの敵が立って大擂だいらいを吹いている。……ぼ——うっ……ぼうううっ……と何を呼ぶのか、大擂の音は長い尾をひいて、陰々と四山にこだましてゆく。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼方の峰、こなたの山、大擂だいらいの音や金鼓のひびきが答え合って聞えるのである。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だから一度でも忘れると、たちどころに、大雨たいう大雷だいらい、大風とともに、夜叉ヶ池から津浪が起って、村も里も水の底に葬って、竜神は想うままに天地をすると……こう、この土地で言伝える。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)