“拆(さ)” の例文
ここに天の宇受賣の命、海鼠(こ)に謂ひて、「この口や答へせぬ口」といひて、紐小刀(ひもがたな)以ちてその口を拆(さ)きき。かれ今に海鼠の口拆(さ)けたり。
天柱拆(さ)け地維欠くとも言うべき一大凶変が突如として起り、首都東京を中心に、横浜、横須賀の隣接都市をはじめ、武相豆房総、数箇国の町村に跨がって
死体の匂い (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
譬へば殼硬き胡桃(くるみ)の拆(さ)き難きが如し。されど君は能く拆き能く解き給ふならん。われも猶初めて登場せし時の戰慄の状(さま)を記せり。されど我智は我に祕訣を授けたり。
その住居は岩の拆(さ)けた間にあって雨に打たれず他の諸動物が近づき得ざる高処においてす。
この事白(まを)し訖へつれば、すなはち熟苽(ほぞち)のごと一三、振り拆(さ)きて殺したまひき。かれその時より御名を稱へて、倭建(やまとたける)の命とまをす。
見つけ出してその木を拆(さ)いて取り出して生(い)かして、その子に仰せられるには、「お前がここにいるとしまいには大勢の神に殺(ころ)されるだろう」
哭きつつ求(ま)ぎしかば、すなはち見得て、その木を拆(さ)きて、取り出で活して、その子に告りて言はく、「汝ここにあらば、遂に八十神に滅(ころ)さえなむ」
ところがその海水の乾(かわ)くままに身の皮が悉く風に吹き拆(さ)かれたから痛んで泣き伏しておりますと、最後に來た大國主の命がその兎を見て、「何(なん)だつて泣き伏しているのですか」