“倭建”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やまとたける50.0%
ヤマトタケル50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然れども大倭おほやまとの國に、吾二人にましてたけき男はいましけり。ここを以ちて吾、御名を獻らむ。今よ後一一倭建やまとたけるの御子一二と稱へまをさむ
この事まをし訖へつれば、すなはち熟苽ほぞちのごと一三、振りきて殺したまひき。かれその時より御名を稱へて、倭建やまとたけるの命とまをす。
古事記の倭建ヤマトタケルの臨終の思邦クニシヌビ歌が、日本紀では、景行天皇の筑紫巡幸中の作となつて居り、豊後風土記(尚少し疑ひのある書物だが)にも同様にある。此はほんの一例に過ぎない。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)